共育 親子関係

過ちを犯した親をもつ子ども:その心を抱きしめたい

5月 7, 2018
Photo by Caleb Woods on Unsplash

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 昨今のニュースをみていて、感じることがある

 過ちを犯したと大きく報道されている方たちの子どもたちはどうしているのかな
 その子たちの心はどうなっているのかな

 また、一般人で報道はされないけど、過ちを犯した親を持っていると本人が思っている子どもたちへのケアは行き届いているかな

 そんな話が耳に入らないところに子どもを連れて行ったり、その話題を出さないで生活していたとしても、子どもはそのことをきっとわかっているし、考えているし、忘れない

 そのことに触れられないことに違和感を感じているかもしれない
 
 もちろん、きちんと心のケアがされているケースもあると思う
 でも、そうでないケースもたくさんあるに違いない
 
 そんなことを考えると本当に胸が痛くなる
 
 その親の過ちが社会的にすごく大きいものでもそうでなくても、子どもたちにとっては罪の大小は関係なく、とにかく「自分の人生」、そして「自分自身」をを揺るがす大大大事件である
 
 以前、私の近くにもそんな子どもがいた
 
 お父さんが過ちを犯してしまったという子ども
 自分にはとても優しかったお父さん
 大好きだったお父さん
 でも、どうやらそれは違ったみたい
 悪い人だった
 自分がそんな悪い人の子どもなのかと思うと自分が心配になる
 
 重い口をやっと開くと、そんなことを話してくれた
 
 色んな想いが込み上げてきた

 やっと話してくれたことをちゃんと受け止めて、正解なんてないけど、だからこそ心に浮かんだことを正直に話そう、そう思った

 私は、あなたのお父さん、あなたのお父さんな時点で、全部が悪い人ではないと思うよ
 
 少なくとも、私はあなたのお父さんに感謝しているよ
 お父さんのお蔭で、今日のあなたがいるから
 
 してしまったことは悪いことでも、全部が悪い人なんて世の中には1人もいないと思う
 同じように、全部が良い人、正しい人、絶対間違わない人もこの世に1人もいない

 あなたのお父さんに関しても私はそう思うよ
 あなたが大好きだった優しいお父さんに嘘はないはず

 あなたは絶対大丈夫
 そして、あなたと私だけがお父さんの素敵なところ知っていてもいいと思う
 
 みんなは1つのことだけみて酷いとかダメとか決めつけているから
 
 外の人が言うことと、自分の中の世界は分けていいと思う
 あなたが話してくれるあなたのお父さんを私は好きだよ

 そんなことを話しながら二人で泣いた
  
 その子の心の中でお父さんは決して消えない
 
 その子には何があったって世界でたった一人のお父さん
 
 なかったことに、いなかったことにしようとする流れがあるように感じたし、実際その子はそれに合わせる振りをしていた
 子どもは期待に合わせて適応する天才だから

 でも、子どもの心(内側)はそんなに簡単じゃない
 
 1人くらいその子の大好きなお父さんの大好きな部分を肯定する大人がいても許してもらえないだろうか
  
 とにかくその子の話をきいて真剣に考えて感じて出た私なりの答えを伝えた
 
 でも、本当にそれでよかったのかも、それをその子がどう受け止めたかも、その子にしかわからない
 
 「もうパパが大好きって誰にも言っちゃいけないと思ってた。本当はパパに会いたい。でも誰にも言わないでね。」とその子は私に言った。
 
 ギューーーッとハグをした
 言葉にならない想いをのせて
 
 こんなふうに、正解が絶対にない問題
 でも、すごくすごく大事な瞬間
 愛を込めて向き合える大人でありたい
 間違ってしまうことがあっても、深い愛で正直に向き合いたい

 
 それしかできないから

 これから続く長い長い人生、その子はずっとその荷物をもって生きていく

 色んな意見があると思うけれど、
 そういう子どもたちの気持ちをちゃんと抱きしめたい
 そういう子どもたちがちゃんと胸をはって生きていけるような、そういうあったかい社会を大人たちと子どもたちと創っていけたらと思う
 
 大勢いれば、きっと誰か一人くらいはその子の気持ちに寄り添えることを言ってくれる人がいるだろうし、色んな意見があることもわかるだろうし、また楽しく生きていくきっかけをくれる人もいるはずだから

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