教育・学び

【成績表にのらない人間性】勉強より大切なこと、子どもが人知れずやっている善いことを抱きしめて育てよう

12月 1, 2015
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photo credit: fantos fastens via photopin (license)

 こんにちは。教育コンサルタントの西條美穂です。

 7歳の子どもがとても不思議そうに私にきいてきた質問があります。

「ねえ、どうしてテストでいい点とるといっぱい褒められるのに、困っている人を助けても少ししか褒められないの?」

 私にはこれがとても重要な質問に思えました。

 確かに私たちの社会は、成績表などにのる項目の「よく目に見えて評価しやすいこと」をより褒める傾向にあるからです。そして多くの場合、その良く見えて評価されやすいことの中に、人間性に関わる部分が入っていないのです。

「優しさ」「強さ」「誠実さ」「正義感」、そういう人として大事な大事な部分は確かに目に見えにくいです。だから評価されにくいです。

 しかし、そういう人間性こそ本来高い称賛に値することだと思うのです。
 
 私は、子ども達を見ている中で、ああ、こんなに優しい子なのにどうして勉強ができないからといつもいつも叱られているんだろうと涙が出そうになることがあります。もっと褒めるべき点があるのにと。

 私たちは、定期的にもらう通知表や評価に振り回されて、目に見えるものばかりを子どもたちにもとめていないでしょうか。ピアノを習ったからピアノを弾けるようになる、ならない、水泳を習ったから泳げるようになる、ならない、勉強したからテストの点数があがる、あがらないなどなど。

 それ以上に、前はできなかったけど、人を助けてあげられた、許してあげられた、勇気を出して本当のことを言えた、そういうことにも、もっともっと価値を置き、褒めて伸ばしてあげるべきだと思います。

 もちろん、勉強ができることもとても大切だと思います。しかし、私たちが大人になって本当の意味で友人として選ぶ人は、成績が良い人でも人に評価されている人でもなく、あなた自身が一緒にいて信頼できる人、優しい人、人間性が素敵だと思う人なのではないでしょうか。

 そして、

テクノロジーや人工知能がますます発達するこれからの世界を考えると、人に必要とされ愛され活躍する人材は、魅力的な人間性をもっていることがさらに重要になってくる

と思います。 

 目に見える評価だけでなく、目に見えないことを評価して、「その人間性」こそが素晴らしいことを伝えていきたいですね。

 そして、もう一つ、評価されることだけに拘っている子どもたちには、それが全てではないこともシェアしてあげたいですね。人に褒められるからやるのではなく、気持ちいいからやる、助けてあげたいからやる、そういう「内から湧き出てくる、目に見えない人に気付かれない善いこと」の中にこそ大切で尊いものがあること、それをしっかりしっかり教えて一緒に育んでいきたいですね。

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