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『どうして勉強しないんだろう?』『もっとちゃんと学ばせたい!』
親なら誰しも思うことです。そういうお母さん、お父さんたちとこれまでたくさんお話しさせてもらいました。が、本質的な部分を理解していないと、幼いころからの詰め込み教育はむしろ害になってしまいます。
今日は、どんな学び方をすると子どもたちが積極的に楽しんで学び始め、それが生涯学習に繋がるのか、そのポイントをお伝えします。
1. 楽しいから、学びたいから学ぶ
学ぶモチベーションには、2つの種類あります。
1つは、学んだら褒められるから、とか学ばないと怒られるから学ぶという外からのモチベーション(外因性のモチベーション)です。これは、ともするとストレスに繋がり、脳にダメージを与えることもあります。
もう一つは、自分が楽しいから、学びたいから学ぶ、という自分の内から湧いてくるモチベーション(内因性のモチベーション)です。こちらは、自分が学びたいから、楽しいから、という内から湧き出るモチベーションによる学びです。自分が知りたいから知る、楽しいから学ぶというような癖がつけば、大人になってもずっと学びを続けることができます。
初めは外因性のモチベーションだったとしても、子どもたちがもっと学びたい!楽しい!と思うように私たちが工夫できることはありそうですね!
2. 実際に自分でやってみる
脳は、新しいことを理解する体験に良く反応します。「あ、そうか!」というAha 体験は、知的オルガズムと呼ばれ、この体験を子どもたちにたくさんさせることが大切です。では、どんなときに新しいことを「あ、そうか!」と理解できるのでしょうか。
これは、自分で実際やってみて、体験を通じて学ぶことがキーです。知識やノウハウを単に覚えるだけでなく、実際自分で体験することで、現実的な状況に適応することができるのです。
例えば、理科の実験でも単に教科書を読んで理解や、先生がやっているのを見ているだけではなく、自分でその実験をやってみるのです。
孔子も言っています
I hear and I forget
(聞いただけだから忘れてしまった)
I see and I remember
(見たから覚えている)
I do and I understand
(やったから理解した)
3.嫌いなことや苦手なことではなく、得意なことや好きなことからやらせる
本来、学ぶってとても楽しいこと、ワクワクすることなはずなのに、「嫌い!」「嫌だ!」と思う子どもが多いのはとても残念なことです。これは、嫌いなこと、苦手なことを強制的にやらされているからです。
それを避けるために、まず子どもたちは、自分の好きなこと得意なことをやるべきなのです。それにより、子どもたちは自信をもって何かに取り組みそれを学ぶことができ、学ぶことが楽しい、好きだな、と思うようになります。
そして、嫌いなことや苦手なことを学ぶときも、自分が得意なことや好きなことを使って学ぶと学びがスムーズになって楽しくなります。
たとえば、音楽が得意な子どもとひらがなの読みを勉強するのであれば、歌の歌詞をひらがなで書いてそれを読みながら覚えたり、電車が大好きな子どもと数を覚えるのであれば電車を一緒に数えてみたりすることで、楽しんで学ぶことができる上、定着しやすいのです。
これら3つのポイントを親が知った上で子どもの学びをサポートすることができれば、子どもたちは学ぶことを楽しみ、好きになり、親に言われなくても学ぶようになっていくでしょう。
是非、お試しください!